Semrush Sensorでは、Googleのアルゴリズムのアップデートを示すあらゆる兆候をモニタリングするために、毎日のランキング変動に基づくSERPのボラティリティをトラッキングしています。Googleはしばしばランキングアルゴリズムをアップデートするので、その結果ページは常に変わる可能性があります。このツールがお客様に代わりGoogleの挙動をモニタリングするので、他の業種と比べてお客様の業種が変化しやすいかどうかを見ることができます。
- 業種/カテゴリーベースのボラティリティスコア
- 毎日アップデートされるスコア
- ターゲットキーワードのお客様自身のカスタムセットのボラティリティを測定するためのPosition Trackingとの統合
- 業種および各国全体でのSERPフィーチャー、AMPおよびHTTPSのプレゼンスの比較
- 大きなボラティリティを常に通知する設定
ユーザーマニュアル
- Googleアルゴリズムの変更通知
- SERPフィーチャー
- HTTPSおよびAMPの使用
- カテゴリーの比較
- Position TrackingからのPersonal Score
- 偏差
- 勝者と敗者
- 国際データベース
Googleアルゴリズムの変更通知
インターネットのトレンドと検索行動が進化するにつれて、Googleではランキングアルゴリズムを常にアップデートしています。これはGoogleでのユーザーエクスペリエンスの質を向上させるためには良いことですが、もし、お客様がサイトメンテナンスにあまり熱心ではない場合、SEOに何らかの問題が発生する可能性があります。この点で、Googleの潜在的アップデートを反映するために、Sensorがサイトメンテナンスで大きな役割を果たすことができます。
SensorはSERPボラティリティを0-10の値で測定し、全体的の変動が日々どの程度発生しているかを示します。スコアが高いということは、ランキングが流動的で、お客様が順位を失ったり取得したりする可能性があることを意味しています。スコアが低い場合、ランキングはより安定している可能性が高いです。このスコアを計算するため、Semrushでは独自の公式を使用し、キーワードセットの検索結果における変動を毎日チェックします。
ボラティリティの観点では、0-2の間でランキングされたものはすべて低いと見なされ、2-5は普通、5-8は高い、そして8-10は非常に高いということです。当然、これらの数が指定日で高ければ高いほど、Google内で発生する変動の可能性もそれだけ高くなります。高いまたは非常に高いスコアはお客様のウェブサイトのランキングがかなり変動する可能性が高いことを示します。
もし大きな変動がお客様のマーケティングの取り組みまたはGoogleのアルゴリズムのアップデートの結果なのだとしたら、この情報で複数のデバイス全体でのお客様の検索ランキング変動の背景にある理由をより認識しやすくなります。
Sensorがランキングでの重大な変動を認識した時に通知を受け取りたい場合、画面右上の青色の「通知設定」ボタンでEメールまたはブラウザのプッシュ通知にサインアップすることができます。
さらに、埋め込みのウィジェット機能を使用して、お客様自身のサイトにSemrushセンサーを埋め込むこともできます。埋め込みウィジェットを使うと、データを引き出したいデータベースとデバイスのほか、カテゴリーも決めることができます。
SERPフィーチャー
SensorはさらにSERPフィチャーのインサイトも確認することができます。検索結果上位20位のSERPの割合と各SERPの前日との差を測定します(赤色または緑色のパーセントで表示)。これによって、どのSERPフィーチャーがGoogleのトップ20の結果で多くの可視性を獲得したかが通知されます。これらのパーセントはカテゴリーによって変化することに留意してください。マーケットやカテゴリーによって高くなるSERPフィーチャーは異なります。
例えば、ローカルパックは旅行、不動産、ホームとガーデンなどのカテゴリーには重要ですが、書籍・文学などのカテゴリーには重要ではありません。
SERPフィーチャーのトレンドをクリックすると、選択したカテゴリーのSERPフィーチャーで何らかの急上昇または下落を示すピンク色のトレンドグラフが表示されます。
カテゴリーの比較
Sensorスコアの計算に使用するキーワードセットは、いくつかのさまざまなカテゴリーおよびマーケットのキーワードから構成されます。これらのカテゴリーは、さまざまなGoogleアップデートが特定のどの業種に(他の業種よりも)、より大きく影響するかを示しています。これは、お客様が、複数のカテゴリーとマーケットにまたがってサービスを提供するビジネスまたはウェブサイトを所有する場合に、とりわけ役立ちます。
バックリンクに関連したGoogleのメジャーアップデートによるボラティリティの急上昇が観測された場合、Backlink Auditの手助けになるSensorツールを使用することで、ランキング低下の原因となったバックリンクを確実に除外できるようにします。
目視で比較を行うには、30日間のグラフの右上の「比較」のドロップダウンボタンを使用します。この機能を使うと、2つの国を一度に閲覧、デスクトップ対モバイルのボラティリティの確認、お客様のプロジェクトの変動性をGoogleその他のプロジェクトのボラティリティと比較できます。
カテゴリーを選択すると、Sensorが2つの折れ線グラフを描きます。一方は選択したカテゴリー、もう一方はすべてのカテゴリーを表します。スクリーンショットを撮り、それをPDFレポートに追加して、お客様の業界知識をクライアントにアピールしましょう。
比較のドロップダウンのSERPフィーチャーを選択すると、特定のSERPフィーチャーがどのように過去30日間のGoogleのボラティリティに沿って増加または減少したかが表示されます。
お客様のプロジェクトをデータベースと比較するには、ドロップダウンからプロジェクトおよびターゲットを選択します。必ずお客様がご自身のプロジェクトと比較したいメインデータベースとカテゴリーを選択してください。カテゴリーを選択すると、メインデータベースを表す濃青色のラインがアップデートされ、そのカテゴリーのボラティリティが表示されます。このようにして、お客様のプロジェクトを最も関連のある業種と比較することができます。
Position TrackingからのPersonal Score
Sensor ScoreはデスクトップのSERP(および中国を除くすべてのモバイル)をトラッキングしますが、さらにPosition Trackingキャンペーンでモバイルまたはタブレットにターゲット設定している場合、モバイルまたはタブレットの結果を「Personal Score」として測定する機能もあります。
Position Trackingは弊社のプロジェクトセクションで探すことができ、ユーザーはキーワードのカスタムセットの毎日のSERP順位をトラッキングすることができます。キャンペーンは、さまざまな場所での結果(都市レベルまで)のほか、さまざまなデバイス(モバイル、タブレット、またはデスクトップ)の結果もトラッキングするように構成することができます。
お客様のPersonal Scoreを設定するには、概要セクションのすぐ右にあるタブに移動します。Personal Scoreタブに移動すると、左手側にお客様のプロジェクトがありますので、目的のプロジェクトで「セット」を選択します。しばらくかかりますが、これでお客様のPersonal Scoreをこのタブで確認する準備が整いました。
偏差
「Deviations」タブで、並外れて大きな変動があった日を調べることができます。グラフには月平均と比較した各日の偏差が測定されているので、先月のどの日が最大または最小の変動量かを見分けることができます。さらに、何らかのアップデートによりどの業種が最も影響を受けたかを知るヒントにもなります。
すべてのカテゴリーでの平均偏差はリストの最初に表示され、平均からの偏差が最も大きなカテゴリーが太字でその次に表示されます。偏差はすべて、お客様がページ上部で選択した日に対するものであることに留意してください。
特定の業種に的を絞るため、左のメニューからカテゴリーを選択して、グラフに平均値と毎日のカテゴリーとの偏差を表示させます。
勝者と敗者
Sensorでトラッキングされる各ドメインに対して、トップ20のURLの平均な動きが計算されます。勝者と敗者レポートでは、1日単位で最も影響したドメインが提示されます。ソースドメイン、前日にそのドメインが取得した順位の平均数、順位トレンド、ドメインでトラッキングされるキーワードの数および新しいキーワードの数を確認することができます。
ご注意いただきたいのは、Sensorはキーワードの制限されたセットをトラッキングするため、これらの指標はウェブ全体では絶対的なものではなく、むしろGoogleのアップデート中にどのドメインが悪化したかの調査に役立つ単なるサンプルであるということです。
国際データベース
Googleの米国データベースに加えて、Sensorは現在、次に示す分析可能な8つの国際データベースを提供しています。
- 英国(Google)
- ドイツ(Google)
- イタリア(Google)
- スペイン(Google)
- フランス(Google)
- オーストラリア(Google)
- 日本(Google)
- 中国(百度)
ページ上部のドロップダウンメニューでデータベースを変更することができます。現在のところ、日本のデータベースでは「category」がない状態ですが、他のすべての機能はご利用可能です。中国のデータベースは現在、ボラティリティスコアと30日グラフのみを提供しています。