Content Auditは、Content Analyzerにある2つの機能のうちの1つです(もう1つはPost Tracking)。ウェブサイトのサブフォルダ内にあるコンテンツを分析し、改善が必要なページを見つけ出すことでウェブサイトの診断を行います。
Content Auditの設定
セット形式でのコンテンツ分析
カスタムコンテンツセット
テーブルビューのカスタマイズ
弱いコンテンツの識別
タスクの設定と進捗状況の追跡
Content Auditのエクスポート
次のステップ
トラブルシューティング
Content Auditの設定
Content Auditは、サブフォルダレベルで起動します。チェックボックスを使って、診断したいフォルダを選択するだけで、使用することができます。Semrushでは、診断するURLが最も多いサブフォルダはどれかを判断し、スタートページに表示するため、お客様のサイトマップの確認が行われます。チェックボックスを使って診断したいサブフォルダを選択し、コンテンツ診断を開始してください。
現在このツールは1回で診断できるページの上限が2万ページとなっています。ツールには各サブフォルダに含まれるページ数が表示されることに注意してください。新しいサブフォルダを選択した際には、これから診断するURL数の増加を確認することができます。
サブフォルダのないURLが存在する場合、それらはお客様のサイトマップからSemrushが見つけ出したが特定のサブフォルダ内に無いページです。どのページが該当するかを見るためにそれらを診断することができます。診断する必要がない場合は、いつでも診断対象から削除できます。その場合は、ツールのインターフェイスの右上にあるContent Audit設定ボタンで、選んだサブフォルダを変更してください。
何らかの理由で、URLまたはrobots.txtからSemrushがサイトマップを見つけることができない場合、サイトマップへのダイレクトリンクを提供するよう求められます。サイトマップへダイレクトリンクを提供すると、診断したいウェブサイトのサブフォルダを選ぶことができるようになります。
もしサイトマップが診断中またはアクセスできない場合、分析のためにリストを送ることができます。ファイル形式は「.txt」「.xml」「.csv」で100MB以下である必要があります。
診断の範囲を変更する、または診断を開始した後にサイトマップのアドレスを変更するには、「設定」ボタンをクリックして「再診断」を選択します。ツールのメイン画面に移動しますので、診断に必要なデータをもう一度入力してください。
Semrushがお客様のページを診断すると、このツールで使用する2つのメインタブ(コンテンツセットと表)が使えるようになります。
セット形式でのコンテンツの分析
お客様が選択したサブフォルダから得たページはすべて、特定の条件に基づいて「コンテンツセット」タブ内でグループ化されます。Google Analyticsのアカウントに接続した後であればこのデータをお使いいただけます。ユーザーの、お客様コンテンツとのやりとりについてインサイトを提供します。
お客様のページは、次の4つのカテゴリーに分けられます。
- 書き直しまたは削除:公開されてから24か月を超える期間を経過していて、過去30日間に閲覧された回数が15回未満のページは、ここに保存されます。
- 更新する必要があります:公開されてから6か月を超える期間を経過していて、過去30日間に閲覧された回数が15回未満のページは、ここに保存されます。
- クイックレビュー:公開されてから6か月を経過しておらず、過去30日間に閲覧された回数が150回を超えるページは、ここに保存されます。
- コンテンツが不足しています:ワード数が200未満のページは、ここに保存されます。
お客様のコンテンツを1つ1つ分析するには、各カテゴリーの「分析を開始」ボタンをクリックしてください。プレビューウィンドウが表示されます。コンテンツを閲覧し、GAから得たセッション/ページビュー、直帰率およびその他のデータを見ることができます。また、Google Search Console(既にこちらも接続されている場合)からは、各ページの上位5位の検索結果を見ることができます。
お客様の記事の特定の部分に関わるタスクを作成し、コンテンツの改善方法について判断するとともに、コンテンツの魅力を高め、ターゲットオーディエンスにとって役に立つものにしていきます。
記事についてタスクや注記を追加あるいは何らかのアクションをとると、自動的にステータスが「In progress」に切り替わります。また、ステータスは手動で「未分析」から「進行中」または「分析済み」に変更することができます。変更内容は、直ちに保存されます。
次の記事の分析を開始するには、下部にある「次のURL」ボタンをクリックします。
カスタムコンテンツセット
カスタマイズされたコンテンツセットを作成することも可能です。追加設定ボタンをクリックして、手動でこのセットに名前を付けて、ページセットをグループ化する場合の基準になるパラメータを決定します。お客様のお好みの方法でコンテンツ分析をするために、単語数、シェア、バックリンク、セッション、ページビュー、直帰率、検索クエリ、コンテンツアップデート、ステータスコード、サブフォルダ、タグについてターゲットとする数値を選択することができます。
表の表示内容のカスタマイズ
「表」タブに移動しウェブサイトのコンテンツ内訳を見ます。
Semrushは、ページ(診断済みページの数)、シェア(お客様のコンテンツがFacebook、TwitterおよびLinkedInでシェアされた数)およびバックリンク(お客様が診断しているコンテンツに向けられたリンクの数)についてのデータを収集します。シェアに関するデータは、信頼できる第三者のプロバイダーから取得します。バックリンクに関するデータは、弊社のバックリンク分析データベースから取得します。診断表では、すべてのURLに関してこれらのデータやそれ以外のデータを見ることができます。
この表は、カスタマイズすることが可能です。診断に不要な列は削除することができます。ドロップダウンメニューの「列を管理」から不要な列を削除しましょう。列ごとに削除することができ、並べ替えにも活用することができます。
「カスタム列を加える」ボタンを選択して、表にカスタム列を追加することができます。これにより独自の指標を追加できます。
もしまだGoogle AnalyticsとGoogle Search Consoleの両アカウントを接続していないなら、接続してください。Content Analyzerのデータレベルが大きく向上します。
Google Analyticsを接続したら、URLごとに(過去30日間の)追加指標を見ることができるようになります。
- セッションは、セッション総数を表示します。セッションとは、ユーザーが活発にお客様のウェブサイトに関わっている時間を意味します。
- 平均セッション時間は、セッションの平均時間を表しています。
- ページビューは、閲覧されたページの総数です。
- 平均滞在時間は、ユーザーが特定のページを見るために費やす平均時間を表します。
- 直帰率は、お客様のウェブサイト上にある他のページを見に行くことなく、特定のページから離れていったユーザーの割合を示しています。
1回のクリックで、セッションとページビューとをページごとに切り替えることができます。
Google Search Consoleも、お客様のページが表示された検索クエリの数を返します。Googleアカウントから得たデータは、過去30日間のデータです。
並べ替えと弱いコンテンツの見極め
お客様のウェブサイトで弱点となる部分を見つけ出す最も早い方法は、次のような品質指標により表を並べ替える方法です。
- ソーシャルメディアでのシェア数またはバックリンクの数が少ない順で並べ替えを行い、ウェブサイト全体で、その他のページと比較して認知度が低いコンテンツを見つけ出します。
- コンテンツのアップデート頻度で並べ替えを行い、ウェブサイトのなかで最も古く、アップデートすることで改善する可能性があるページを見つけ出します。
- ワードカウントで並べ替え、情報を追加して拡大することができそうな軽いページを見つけ出します。
- 検索クエリで並べ替え、現時点でオーガニックでのトラフィックが集められておらず、SEO対策で改善する可能性があるページを見つけ出します。
弱いページを見極めたら、次のステップはどのページに最も強い注目を必要とし、最初にアップデートするべきか優先順位を付けます。
フィルタを使って、より具体的に並べ替えを行い優先順位を決定します。このツールには次のフィルタが含まれます。
- 単語数
- シェア
- バックリンク
- セッション(GAとの接続後)
- ページビュー(GAとの接続後)
- 直帰率(GAとの接続後)
- 検索クエリの数(GSCとの接続後)
- コンテンツのアップデート
- ステータス(2xx、3xx、4xx、5xxのステータスコード)
- サブフォルダ
- タグ
例えば、Googleが推奨するレベルよりも若干少ないワード数のページを取り上げて、インデックスされるようにテキストを追加します。あるいは、既に複数のバックリンクがあるページを拾い出し、さらにバックリンクを増やします。
フィルタの保存
フィルタを入力したときに、将来すぐに使えるようにいつでも保存できる機能があります。これによって時間を節約し診断プロセスをよりスムーズに行うことができます。
フィルタを入力した後、フィルタ名を入力し青色の「保存」ボタンを押して保存することができます。フィルタを使ったビューを作成しておくと、フィルタのドロップダウンメニューを使って、切り替えを行うことができます。これらフィルタビューは、いつでもリセットが可能です。フィルタビューを保存できる数は、最大6つまでです。あらかじめご了承ください。
さらに、独自にカスタマイズできるよう、診断の対象となる各ページにタグ付けするオプションを導入しました。タグ付けしたいページの下部にある「タグ」ボタンを押し、注目してもらう必要があるページとフォルダにオーナーまたは締め切り(あるいはその他の情報)を割り当てて独自のタグを作成します。
タスクを設定し、進捗状況を追跡する
それぞれのページに「タスク」を割り当てることができます。「ヘッダータグを最適化する」「meta descriptionをリライトする」「Xに関するパラグラフを追加する」などのような使い方をすることで、計画を整理し、どのようにWebサイトを改善したいかを忘れることがなくなります。
例えば、タスクやメモの追加、あるいは現在の指標の値の保存など、記事に何らかの変更を加えると自動的に「In progress」のステータスになり、コンテンツの現在のバージョンが保存されます。14日以内にツールは記事の変更を追跡し新しいバージョンを保存します。14日後、バージョンを比較し各指標の値の変化を追跡することができます。
URLにステータスが割り振られると、「未分析」「進行中」「分析済み」のすべての作業を表で確認することができます。この方法で、どのページがアップデートされているか、あるいは診断結果から作業が行われているのかを追跡することができます。
14日間のコンテンツのモニタリング後、さらに記事の追跡を継続するか、あるいは「分析済み」とするか選べます。
Content Auditレポートの結果をエクスポートする
診断結果をエクスポートするには、表示内容へ移動し表の右上にある「XLSX形式で書き出し」ボタンを見つけてください。
エクスポートにより、診断すべき全ページと全指標を記載したリストを得られます。コンテンツを確認する際にエクスポートされたExcelデータには、Content Auditへ戻るリンクがある列がいくつかあります。以下の図は、エクスポートされたデータの一例です。
これらのページの質を改善するには、On Page SEO Checker、SEO Content Template、SEOライティングアシスタントを使用して、実用的な提案とリライトの助言を得ましょう。
次のステップ
診断が終わったら、改善したいページのURLをOn Page SEO Checkerに入力します。このツールを使って、戦略、セマンティックス、テクニカルSEOなどを改善するための実用的なアイデアを入手します。
コンテンツを診断した後、Post Trackingタブを使って、お客様のゲスト投稿について測定し、サイト外コンテンツをフォローします。別のフォルダを診断したい場合、ページの右上にある「キャンペーンを再起動する」ボタンを押してスタートページに戻り、そこで診断するサブフォルダを選択します。