SEO競合分析ガイド | 競合分析の方法やコツ、便利なツールの使い方を徹底解説します

著者:Semrush Team
30 分 で読めます
5月 25, 2023

競合他社の分析は、SEOを実施する上で非常に重要です。コンテンツ制作時だけでなく、自社の検索順位を上げるためにも競合分析は欠かせません。本記事ではSEO競合分析の方法とコツ、そして競合分析に役立つ便利なツールの使い方を徹底解説します。

SEO競合分析とは?

SEO競合分析とは、自社と競合他社について、SEO対策の強みと弱みを明らかにするプロセスです。 

競合他社とのギャップを探していく点については典型的な競合分析と同じです。ただし、重点をおくのはマーケティング戦略ではなく、SEO対策のほうになります。

競合分析の役割は次のとおりです。

  • 現行SEO対策の実績を検証する 
  • 自社のSEO対策で改善すべき点を洗い出す
  • 競合他社とのギャップや自社の弱みを明らかにする
  • 競合他社の成功事例を見つける 

SEO競合分析はなぜ重要なのか

競合分析では、市場全体、競合他社、重要キーワードに関する検索の動向などを把握することができます。

自社サイトがすでに重要キーワードで上位表示されているとしても、競合他社に抜かれないよう、SEO対策のパフォーマンスを観察していく必要があります。

SEO競合分析を実施する

SEO競合分析の方法に決まりはありませんが、本記事では、分析プロセスに盛り込むとよい工程をご紹介します。

競合他社を見つける

まず、競合となる企業をリストアップしましょう。(クライアント企業の依頼で分析を行う場合は、先方のマーケティング部門や関係者から情報を得てください)。ここでピックアップしたいのは、自社の重要キーワード、その他の有力キーワードで上位(または頻繁)にランクインしているウェブサイトです。 

ウェブサイトを新規立ち上げ中の場合、競合他社の洗い出しがまだできていないこともあるでしょう。その場合、Market Explorerツールでリストを作成してみましょう。ツールのランディングページで「競合を見つける(Find Competitors)」を選択し、ドメインを入力します。

自社が属するニッチ市場で活躍する主なプレイヤーのリストが自動生成され、成長クアドラントチャート(Growth Quadrant)として表示されます。

成長クアドラントチャート(Growth Quadrant)

成長クアドラントチャートは、自社と競合他社のポジショニングを次の4つの基本カテゴリーを用いてマッピングしたものです。 

  • Niche Players(ニッチプレイヤー):新興企業または小規模企業。オーディエンスは少なく、成長率も低い。
  • Game Changers(ゲームチェンジャー):新興企業。オーディエンスの規模は小さめだが、急成長を見せている。
  • Leaders(リーダー):オーディエンスが多く、急速な成長を見せている企業。
  • Established Players(確立したプレイヤー):大規模なオーディエンスを獲得済みの企業。

企業名にカーソルを合わせると、直接トラフィック、検索トラフィックなど、詳細が表示されます。「すべてのドメイン(All Domains)」タブでも同じ情報が確認できます。

すでに競合他社の洗い出しができている場合は、Market Explorerツールでリストを作成して追跡していきましょう。ツールのランディングページで「リストを作成」を選択し、自社および競合他社のドメインを入力し、リスト名を入力します。 

リストを作成

SEO競合分析で気を付けたいのは、上位にランクインしている企業が最大の競合企業とは限らない点です。

他のサイトとも競合しています。ロングテールキーワードやブランドのキーワードを、忘れずに分析に組み込んでください。一般的なキーワードだけでキーワード分析してしまうと、偏りのある役に立たない結果となってしまう可能性があります。 

市場全体の中から、一部セグメントに属する競合他社に絞って考慮する必要もあるのです。例として、オーガニック検索分析ツールでホーム・デポ(Home Depot)について解析したオーガニック検索の競合他社レポートを見てください。ホーム・デポの場合、ロウズ(Lowe's)など、他のホームセンターのほか、シアーズ(Sears)やAmazonなど工具を販売する他の企業も含まれる結果となっています。

オーガニック検索分析ツール

他のホームセンターだけに限定して分析してしまうと、偏った結果になってしまうことがわかります。自社のニッチ市場に属していなくても、類似する商品やサービスを提供している企業は考慮に入れなければなりません。

競合としない企業を決める

SERPで自社より上位表示されている企業がすべて競合というわけではありません。ということは、他の企業より上位にランクインすることを目指す必要はなく、むしろ無理なのかもしれません。 

競合としないサイトを判断する際は、現在のランキング、必要なリソース、工数などを考慮してください。 

ウィキペディア(Wikipedia)やピンタレスト(Pinterest)などよりも上位表示されようと労力を費やす必要性はないかもしれません。大規模で実績のあるサイトよりも上位にランクインするために労力を費やせば、自社の全体的な戦略に影響が出ることも考えられます。

そこで、自社のトラフィックに最も影響を与えると思われる競合他社への対応だけに重点をおきましょう。自社へのトラフィックが減少する最大要因は、こうした企業のサイトです。

競合他社のトップページを分析する

競合サイトでアクセス数が最も多いページを把握することも必要です。

次の点を確認しましょう。

  • ランク付けされているキーワード数が最も多いページ
  • トラフィック数が最も多いページ
  • 全トラフィックに占める割合が最も高いページ

競合サイトの中でも、特定のページや複数の関連しあうページにトラフィックが集中している場合があります。ホーム・デポの例で3番目にトラフィックが多いページは、建築資材とは関係のない、配管工具に関するページです。

競合他社のトップページを分析する

競合サイトで最も人気のあるページがどれか知っていると思い込んではいけません。競合分析のついでに調査しましょう。意外な発見があるかもしれません。

キーワードのギャップを見つける(そしてその差を埋める)

すでに上位にランクインしているが、競合他社と差があるキーワードには、特に注意を払いましょう。一番の競合他社と僅差のキーワードは、特に注意が必要です。

キーワードギャップツールでは、自社と共通する/しない競合他社のキーワードを確認できます。自社サイトと競合サイト(最大4社)を入力し、概要レポートを表示しましょう。自社キーワードについて有力な機会となる候補が示されます。

キーワードギャップツール

キーワードギャップツールでは、選択した検索キーワードに対する競合他社の検索状況の詳細を確認できます。その検索状況のギャップが判明すれば、ギャップを埋める、あるいは活用できるかもしれません。 

たとえば、自社がホーム・デポだと想定しましょう。上位と僅差のキーワードとして、「冷蔵庫」や「絨毯」があり、どちらも検索ボリュームがそれなりにあることがわかります(下図を参照)。

キーワードの差を埋める

ここでも、主要な競合他社を確認するだけではいけません。たとえば、競合他社すべてに共通する検索キーワードでは、ホーム・デポがほとんどにおいて1位ですが、ロウズやウォルマート(Walmart)、類似製品を販売する他の企業が1位を獲得している場合もあります。 

「家電量販店」というキーワードでは、例に使用した4社のうちすべてが、トップ10位~20位にはランクインしていますが、1位は獲得できていません。「家電量販店」で1位を獲得したのは、シアーズアウトレット(Sears Outlet)でした。

競合他社はすべてランクインしているのに、自社がランクインしていないキーワードこそ要注意。

  • 競合他社はすべてランクインしているのに、自社がしていないのはなぜか。
  • 競合他社は、そのキーワードを補足する良質なコンテンツを用意しているのか。 
  • 競合他社は、特定ページに多数のバックリンクを獲得できており、それが上位ランクインにつながっているのか。 
  • 各キーワードをターゲットにするには、自社サイトでどのような対策が必要か。

強みと弱みを明らかにする

競合各社と自社の強みと弱みを比較した場合の差とは何か。自社がおよばない競合他社の強みとは何か?

AmazonやeBayのような大規模なeコマースサイトにも、何かしら1つは弱みがあるものです。

自社ウェブサイトの弱みがなかなか把握できない場合は、社員に意見を求めてみましょう。現場で顧客の苦情に対応しているスタッフなら特にうってつけです。また、顧客アンケートを実施するのもよいでしょう。

時には、強みとされる点にも微調整が必要な場合もあるでしょう。自社と競合他社で共通の手法や戦略があれば、実際の運用に違う点がないか自社と比較してみましょう。 

では実際に強みと弱みを明らかにしていきましょう。次の点を考慮に入れてください。 

オーソリティ

  • 自社ウェブサイトのオーソリティは競合他社と比較して高いか。 
  • 他社サイトは良質なリンクを獲得しているか。
  • 知名度、オーソリティ共に高いブランドからのリンクか。

自社サイトよりオーソリティがはるかに高い競合サイトを相手に、競争力の高いキーワードで上位にランクインするのは困難です。これは、キーワードギャップを検討する際に重要な点です。 

それほど人気はないがある程度の検索ボリュームがあるキーワード、または自社には最適だが競合他社はターゲットにしないであろう具体的なロングテールクエリを検討しましょう。オーソリティが確立されれば、より人気が高いキーワードや競争力のあるキーワードを狙えるようになります。

コンテンツ

  • コンテンツの質は高いか。
  • 内容が薄く、情報不足のコンテンツが多いか。
  • 製品ページが中心で、補足情報のページがない。
  • コンテンツの種類は1種類のみか、複数か。

競合他社のコンテンツを一つひとつ確認して、強みや弱みなど気づいた点をリストアップしてください。競合他社のコンテンツの中から、自社のコンテンツで活用できそうな”ギャップ”を探しましょう。 

コンテンツの強みや弱みを見直すには、Content Analyzerを使うと便利です。指定したサイトのサブフォルダー別に、ページの総クリック数、総インプレッション数、関連する検索クエリなどの基本的な指標について分析できるツールです。Google Search Consoleと連携すると、ページのメタデータ、見出し、本文などに改善が必要かどうかもわかります。 

Content Auditツールを使用するには、まず、診断するサブフォルダーを選択します。診断したいサブフォルダーやURLが表示されない場合は、ツールをウェブサイトのサイトマップにリンクするか、サイトマップを .txt、.xml、または .csv形式でアップロードします。

Content Auditツール

診断が完了したら、コンテンツセットか表で結果を確認することができます。コンテンツセットの内容は、改善が必要な事項の種類によってURLを分類したものです。独自の分類でコンテンツセットを構築することも可能です。

Content Auditツール

URLを選択し、メタデータと指標を確認しましょう。ページの改善に関するメモを取ったり、タスクを作成することもできます。 

Content Auditツール

eコマース

競合他社のeコマースサイトで製品ページを確認し、自社サイトより優れている点を探りましょう。

  • 製品のヘルプページやサポートへのリンクはあるか。
  • 製品に関するハウツーがたくさん掲載されているか。
  • 類似製品や一緒に購入されることの多い製品を提案しているか。
  • 製品のレーティングやレビューをどのように表示しているか。
  • 自社ページと比較して、購入しやすいか。 

テクニカルSEO

競合他社のサイトには、検索パフォーマンスを阻害するような技術的な問題はないでしょうか?

同様のテクニカルなSEOの問題がある場合や、コーディングが原因でGoogleのクロールがうまく機能していない場合、その点を改善すると、露出度が向上します。

ページ表示速度も忘れずに確認してください。サイトの規模が大きくなると、レガシーコードや大容量のスクリプトが増え、動作が重くなりがちです。

テクニカルSEOについて競合他社の情報を得ることは困難です。テクニカルSEOを最良の状態に維持するには、Site Auditツールをお使いください。Site Auditツールは、次の項目をはじめ、計120以上の項目についてサイトをチェックできる高性能なクローラーです。 

  • 重複コンテンツ
  • リンク切れ
  • HTTPSの実装
  • クローラビリティ 
  • インデキサビリティ 

このツールで評価基準を設定し、サイトの健康状態を定期的に観察しましょう。

モバイル

競合サイトにスマートフォンでアクセスし、人気のあるセクションまたはページ間を移動して確認しましょう。競合他社のモバイルサイトの欠点が分かれば、モバイルでの自社のプレゼンスを強みとして生かしていくことができます。

テクニカル面でウェブサイトの健全性を高めると、コンテンツの改善など、ランキング獲得に向けた課題に集中することができます。 

内部リンクの問題

サイトの内部リンクや階層構造は、Googleのクロール、インデックス、ランキングに関係する要素です。サイトの構造は、SEOにおいて重要な要素です。テクニカルな問題と同様、競合サイトに内部リンク構造が整っていないエリアを発見した場合、自社の構造が整っているなら、それが強みとなります。 

URL、パンくずリスト、アンカーテキストなど、他社サイトの構造を調べましょう。競合他社のほうが優れている点については、優先的に修正していくべき項目となります。 

自社サイトと競合サイトのバックリンク構造の確認にはバックリンク分析ツールをご利用ください。まず、ツールの入力フィールドに競合他社のドメインを入力します。(サイト内の特定ページへのリンクを確認したい場合は、ルートドメインではなく、そのページのURLを入力します。例:www.yourwebsite.com/page)

バックリンク分析ツール

「分析する」を選択すると、入力したドメインやページのバックリンクプロファイルの概要(オーソリティスコア、参照ドメイン数、アンカーテキスト)が表示されます。

バックリンクプロファイルの概要

Backlink Auditツールで自社ウェブサイトのバックリンクプロファイルを確認し、競合他社と比較してみましょう。ツールを起動し、ドメイン、ブランド名、ドメイン名、対象国を入力します。

Backlink Auditツール

「Backlink Auditを始める」を選択します。完了すると、総合的な有害度スコアなど、サイトのバックリンクプロファイルが表示されます。 

有害ドメインのスクリーンショット

総合的な有害度スコアと併せて、有害ドメインの内訳(有害、有害の恐れ、無害)をよく確認してください。 

特定のリンクやドメインを否認ファイルに追加する、リンクを削除して悪影響を回避するなどの措置が必要であることを示すスコアです。

ランキングの低下は、テクニカルな理由や内部リンクの不備によりクローラーにとって理解しにくくなったことが原因で、必ずしもGoogleのアルゴリズムの変更によるものではありません。

ランキングの低下と圏外になったキーワード

競合他社が検索結果で圏外となったキーワードについて調べ、その中で検索ボリュームの多いものから確認していきましょう。 

また、以前はそのキーワードでランク付けされていたページを調べて、圏外となった理由を探ってもよいでしょう。これには、クロールの技術的な問題からスパムの問題まで、さまざまな問題が考えられます。

競合他社がランキング圏外となったキーワード

競合他社が特定キーワードのランキングで圏外となった場合、それを活用して自社に有利な戦略をたてましょう。圏外となったページは、オーガニック検索分析ツールで確認することができます。

競合他社がランキング圏外となったキーワード

競合他社の検索順位が下がっている箇所を調べてください。特に、競合他社が順位の低下に気づいておらず、原因の解決に向けて動いていない場合、自社ウェブサイトにとってチャンスとなるかもしれません。

新しいキーワードランキング

新しいキーワードランキングを確認することは、競合分析で重要な別の要素となります。SEO対策として、定期的に実施しましょう。

新規ページや競合他社の最新ランキングはこまめに把握しておきたい情報です。新たに注目すべき点を知るにも、これが簡単な方法です。eコマースサイトの運営では、今後需要が出てきそうな新製品や製品種類を探る手がかりとなるでしょう。

競合の新規ページ確認
新規ページ

ここで目を引くのは、「ビデ」というキーワードです。トイレットペーパー不足が原因で人気が急上昇しました。 

ビデという用語のランキングを調べてみると、このサイトは製品ページではなく、「ビデの使い方」に関する説明があり、そこから製品にリンクしていることがわかりました。

ランキングとは一体何なのか?

この例のように、多くの人が製品ページでランクインしていると思いがちです。競合他社がランクインしているキーワードや、ページの種類を理解することが重要です。この例は、自社ページを作成する場合にも参考になると思います。ビデの製品ページだけでなく、ハウツー系のページにも力を入れるとよいでしょう。

ページ単位で分析する

キーワードを特定し、検索結果を確認したら、次は自社サイトと自社より上位の競合サイトをページごとに比較していきます。

ページごとに比較すると、競合他社が自社より上位にランクインする要因をページ別に洗い出すことができます。また、それぞれのページについて、改善すべき点が何なのかを理解する助けとなります。

タイトル

Googleは検索結果に表示されるタイトルタグをクエリに基づいて書き換えます。書き換えは、そのページがキーワードと関連性が高いとGoogleが判断した場合に行われ、書き換え内容は、サイト名を追加する、または検索キーワードを強調するものがほとんどです。しかし、タイトルにキーワードは含まれません。したがって、タイトルタグで設定したタイトルと、Googleが特定のキーワード検索に併せて作りだしたタイトルの両方を見る必要があります。

競合他社について、「site: 」演算子で検索している場合、Googleで表示されるタイトルは非常に偏っていることに注意してください。タイトルタグは、該当ページから直接取得したものか、Googleが特定のキーワード検索に対して表示したものかを区別してください。

メタディスクリプションタグ

メタディスクリプションタグに設定された内容は必ずGoogle検索結果に使用されるわけではありませんが、分析においてはこのタグの内容を考慮する必要があります。大規模サイトでは特に、見落とされがちな点です。 

一般的な説明を記載するタグなので、ランキングには直接関係ないのですが、上手に書かれていることもあります。自社サイトと比較して、競合他社が該当ページでタグをどのように使っているか注目するとよいでしょう。

メタキーワードタグ

メタキーワードタグも確認してみましょう。これは、Googleがこのタグを用いてランキングを決定するからではなく、競合他社が該当ページやサイト全体で狙っているキーワードを知る手がかりとなるからです。サイト内の全ページで同じキーワードセットが採用されている場合も多く、役に立たないこともあります。しかし、中にはGoogle以外のSEOを意識したキーワードを採用しているサイトもあり、その場合は有益な情報が得られることがあります。

H1タグとその他の見出し

SEO対策として、<h>タグがGoogleの重要な評価基準であることは分かっています。自社サイトの見出しは、CSSで指定するのではなく、<h>タグを使いましょう。 

また、Googleでは強調スニペットやその他の検索機能に見出しを用いることがあるので、競合他社の見出しの使い方や、検索機能に使われているかなどを確認することも重要です。

パンくずリスト/URLの構造

パンくずリストやURL構造を充実させると、Googleがサイト内のコンテンツの階層を理解しやすくなり、それが順位付けに反映されます。 

充実した構造で技術的な問題もなければ、その点で競合他社よりも優位に立つことができるでしょう。各サイトに対して総合的な競合分析を行う際、こうした確認を作業の一部にすると同時に、上位表示したい特定のページとの関連性を調べることも重要です。

コンテンツとキーワード

  • 競合他社はコンテンツ内でキーワードをどう活用しているか。 
  • 自社のコンテンツにも加えたほうが良いキーワードがないか。 
  • コンテンツの質はどうか。
  • 競合サイトのコンテンツは、自社と比べて文字数が多いか少ないか。 
  • 自社サイトの可読性スコアは、競合他社と大きく異なるか。

キーワードの選択やコンテンツ制作の際は、上記の点に注意しましょう。SEOコンテンツテンプレートでは、コンテンツに関する推奨事項が表示されます。内容は、競合他社にリンクしているドメイン、意味的に関連するキーワードの候補、可読性に関するデータなどです。 

SEOコンテンツテンプレート

バックリンクを見直す

競合分析において、バックリンクの分析は非常に重要です。競合他社のバックリンクプロファイルが圧倒的に優れている(優良サイトからの良質なバックリンク)場合、同様のバックリンクプロファイルを構築できなければ、困難な競争となることでしょう。

バックリンクが良質か不正かを判別することも重要です。

GoogleのPenguinアップデートでは不正リンクの処理方法が変更となり、競合他社に不正リンクが多数ある場合、バックリンクの役目をまったく果たさない可能性があります。

同じように、質より量を求めると、SEOに悪影響をおよぼすことになりかねません。競合他社の否認ファイルの中身はわかりません。スパム行為の多いリンクが含まれることも考えられますので、競合他社からリンクを直接コピーすることはやめておきましょう。

良質なバックリンク

獲得したいバックリンクは、メジャーなニュースサイト、知名度の高いサイト、同業の専門業者などからのバックリンクです。競合他社のバックリンクについては、次の点を考慮しましょう。

  • 競合他社についてメジャーな報道機関が報道しているか。報道している場合、自社でも類似する話題を作ることはできそうか。
  • 自社が属する業界で知名度が高く非営利のサイトが推奨する情報源か。
  • 推奨する情報源として認めてもらう方法はあるか。

バックリンクの属性はnofollowかfollowか - それぞれの利点

リンクについては、nofollow属性とfollow属性について知っておきましょう。Googleのアルゴリズムでは技術上、nofollowリンクをクロールしませんので、nofollowリンクはSEOに役立つものではありません。

しかし、ブランド認知度を高め、トラフィックを増やし、コンバージョンにつながる重要なトラフィックソースとなる可能性があります。ですから、nofollowというだけで、良質なリンクを無視しないでください。SEOの効果はなくても、リンクのすべてがSEO以外の効果をもたらす可能性があります。

バックリンクのギャップ

自社と競合他社でバックリンクにおいて大きな差がないか確認しましょう。複数の競合他社が同じページやサイトから獲得しているリンクは詳しく確認してください。競合サイトへのバックリンクが多いのであれば、自社もリンクを獲得できると考えられます。

競合他社の有力な内部ページへのバックリンクも忘れずにチェックしましょう。競合分析では、ホームページへのリンクのみを考慮しがちですが、内部ページへのリンクも同様に重要です。競合他社の好調な内部ページの中に、上位表示の最大のきっかけとなるリンクが含まれている可能性があります。

コンテンツタイプを分析する

さまざまな種類のコンテンツについて、競合他社と比較して自社の順位はどうですか?

eコマースサイトでは、比較したい主なページは製品ページです。次に、各競合他社のサポートコンテンツを確認し、自社とのランキングの差を見ていきましょう。確認するコンテンツは、ニュース、ブログ記事、ヘルプ/サポート/ハウツー記事、動画、画像などです。 検索結果の対象となるコンテンツはすべて確認してください。

競合他社と比較して自社に不足している部分を把握しましょう。

  • 競合他社は、ブログを定期的に発行しており、そこから多くのシェアやリンクを獲得しているか。 
  • 動画を制作しているか。 
  • インフォグラフィックを活用しているか。
  • ライブ配信で人気を得ているか。 
  • ポッドキャストを配信しているか。 

競合他社のコンテンツで特に優れているものがあれば、自社サイトへの導入を検討してみましょう。その際、自社サイトに有益なコンテンツかどうかを判断材料としてください。

競合他社がポッドキャストを配信しているが、ダウンロード数が少ないということは、自社の市場にはポッドキャストは向いていない、または内容が伴っていないということでしょう。内容の充実したポッドキャストを制作する技術が社内にあるのであれば、そこからニッチ市場に参入できるかもしれません。

検索機能

また、上記のコンテンツが、検索機能において重要な役割を果たすことがあることも念頭に置いておきたいところです。自社の上位キーワードでのGoogle検索結果を見た場合に、競合他社が制作した上記のコンテンツが表示されているのであれば、検索機能のすべてに自社コンテンツが表示されるよう対策して、検索結果画面でできるだけ多くの領域を確保するのが重要です。

検索機能を見極める

競合分析では、検索結果に「検索機能」が含まれているかどうかを確認していない人が多いようです。

Semrushオーガニック検索分析ツール HomeDeport.comのSERP機能データ

検索結果で3位にランクインできれば、良い結果だと判断するかもしれません。ただし、検索結果が、動画や、「他の人はこちらも検索」、画像などの検索機能がほとんどと言う場合は、良い結果とは言えません。1位にランクインするには、目標とするキーワードや、検索機能に表示されるコンテンツに予算を割く必要があるかもしれません。

ランクインのチャンスを見極める

これらのタイプの検索結果では、ランクインできそうな動画を追加したり、「他の人はこちらも質問」に表示されるトピックでコンテンツを作成することで、検索結果のかなりの部分に自社サイトが表示されるようになります。検索機能の種類を確認し、自社や競合他社がどこに表示されているかを記録しておきましょう。

下の検索結果の例を見てください。「他の人はこちらも質問」機能が表示されることで、1位のサイトが、2位以下のサイトと比較して、かなり優位な結果になっています。私が2位以降に表示された企業に勤めているとしたら、1位にランクインすることと併せて「他の人はこちらも質問」にも表示されることを目標にするでしょう。 

他の人はこちらも質問

1位かつ複数の検索機能が表示されるという検索結果の重要性は大きいものです。2位の表示は、「他の人はこちらも質問」機能の下に表示されているせいでそれほど効果的とは言えず、3位に至ってはスクロールしなければ見えません。

力をいれたい強調スニペットを選択する

仮に私が、自社サイトにとって強調スニペットが最も重要な検索機能であると判断したら、次に行うのは競合サイトの強調スニペットを探す作業です。そして、そのスニペットからリンク先のURLへ移動し、自社サイトにもそのスニペットに適したURLがあるかどうか確認します。 

強調スニペットとしてGoogleに採用されるには、ページをどのように調整すればよいのでしょうか?

この例では、Amazonの強調スニペットをキーワードの検索回数でソートしています。

強調スニペットをキーワードの検索回数でソート

Amazonでは強調スニペットとしての表示を多数獲得しており、「他の人はこちらも質問」が数例ありますが、他の検索機能ではほとんど表示されていません。

もし自社がAmazonの競合他社なら、Amazonが逃している検索機能での表示と、オーガニック検索結果上位10位を目指すでしょう。

ロウズとホーム・デポを比較すると、ロウズは強調スニペットでの表示はかなり少ないものの、動画カルーセルでの表示はホーム・デポをはるかに上回っています。競合他社がそれぞれに違う検索機能で表示されているということであり、一つ一つしっかりと分析する必要がありそうです。

キーワードのその先へ — ソリューションを提供する

競合調査を実施する際、「購入」や製品関連のキーワードだけを調査すればよいわけではありません。たとえば、ホーム・デポは、かなり検索ボリュームの高い「ハウツー」というキーワードで複数ランクインしています。

「シンクの詰まりを解消する方法」の検索結果には、ホーム・デポの強調スニペットが目立つ位置に表示され、クリックにつながっています。リンク先はヘルプページで、取り扱い製品を使用した動画や手順が紹介されており、製品リンクから購入へとつながっています。

補足情報:利用できる検索機能は国によって異なります。ターゲットとする検索機能が、希望する国で表示されるかどうか確認してください。

スキーママークアップに関するヒント

検索機能にはページのコンテンツから抽出されるものとスキーママークアップによるものがあります。スキーマベースの検索機能の場合、ページを更新する際に、適切なスキーマをページに追加しておくとよいでしょう(Googleは検索結果のアクティブな検索機能として現在スキーマをサポートしていません)。

Googleがそのスキーマを使った検索機能を有効にした時点で、自社サイトは業界内でもいち早くその機能を持つことができ、他社よりも一歩先に進むことができます。また、Googleがスキーマを公式に使用する前に実装しておこうと考えている他社がいないか、競合他社の主要なページを観察しておきましょう。 

強調スニペットを狙う

ランキング1位を狙うより、強調スニペットで競合他社の順位に割り込むほうがはるかに簡単な場合があります。Googleの意向によると、強調スニペットとは正確かつ簡潔であること、そして検索者が求める答えを提供するものであることです。

そのため、競合他社の強調スニペットをよく観察して、その順位に割り込むためには、同じ検索結果ページでランクインしている自社ページのコンテンツをどう変更すべきかを考えましょう。

ホーム・デポの例で考えてみましょう。強調スニペットの数が毎月徐々に増加しており、積極的に最適化を行っている可能性がうかがえます。

強調スニペットの数

ここで、ロウズについて見てみましょう。ランキングが下がったり消失していることわかります。つまり、ロウズが獲得していた強調スニペットの奪取することは容易であるということです。

強調スニペットの奪取

強調スニペットを獲得したいキーワードを決定し、そのキーワードについてコンテンツを作成したら、Position Trackingツールで、各キーワードでの自社サイトのランキングを毎日追跡していきましょう。 

強調スニペットを観察し、SERPに変動があれば警告するように設定することもできます。

semrushツールの強調スニペットダッシュボード

アルゴリズムの大幅な更新後にやっておきたいこと

Googleのアルゴリズムが大幅に更新されるたびに、自社にとって最も重要なキーワードの見直しと再評価が必要になります。

  • ランキングは維持されているか。
  • 今まで見たことのない競合他社が突然自社サイトのキーワードで上位にランクインしていないか。
  • 圏外に脱落した競合他社がある場合、その順位を狙えそうか。

競合分析に終わりはありません。決して1回で完了するものではないのです。

詳細な分析を実施しながら、自社市場のすべてのサイトをあらゆる側面から時間をかけて分析しましょう。継続的なプロセスであることを忘れないでください。アルゴリズムの更新、サイトの移行、新規ページ、新規検索機能のリリースなどにより状況は変化します。前回実施した詳細な分析から変わった点を再確認していくことが重要です。

また、アルゴリズムの更新と同時期に、競合他社の順位が急に上がったとしても、他社が行った対策の成果ではないかもしれません。競合他社がこれまでに積み重ねてきた取り組みが、Googleの微調整によってランキングに反映したと考えられます。 

競合分析を行うことで、競合他社があげている成果を早期に把握し、アルゴリズムが更新される前に、自社サイトを改善しておきたいですね。

まとめ

自社サイトの規模とアクティブな競合他社の数にもよりますが、競合分析は半年から1年に一度実施することをお勧めします。競争力を維持するためにも、毎月実施しておきたい項目があります。競合他社が実施している更新事項を見逃さず、迅速に対応できるようにしましょう。 

新規ページや新しいキーワードの観察においても、強調スニペットなどの検索機能での表示順位の上昇についても、競合分析が完了することはありません。サイトも検索結果も進化していきます。競合他社の動きから目を離さず常に先手を打っていきましょう。

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